女医が教える「終わらせようとすると完成しない理由」

女医「何か悩みはない?」
青年「あります! よくマンガで『バナナの皮ですべる』って表現ありますけど、現実的にすべってる人、そうそういないですし、最初に『バナナの皮ですべる』って事態になった人はどうしてバナナの皮を踏むことになったのか、その原因を知りたくて悩んで悩んで…」
女医「それ以外の悩みでお願い」
青年「せっかく答えたのに」
女医「勉強や仕事で『やりたいのにどうしても終わらない』って悩むことってないの?」
青年「あ、それ限定ですか。それならもちろん、あります。一日時間があるときに『今日こそはこの勉強終わらせるぞ!』って意気込んでも、結局終わらないんです」
女医「終わらないどころか、ほとんど手がつかないんでしょ?」
青年「よくわかりますね…。見てたんですか…? このストーカー!」
女医「(スルー)それね、人間心理からすると、当然なの」
青年「え、当然!?」
女医「そう。そもそも『終わらせたい』という願望には、『イヤだから、早く逃れたい』っていう気持ちが隠れているから。たとえばすごくステキな相手とデートするときに『このデート、早く終わればいいのに!』なんて思わないでしょう?」
青年「えぇ…。『ずっと続けばいいのに』って思ったりします」
女医「そうよね? 『終わらせたい』には『イヤだ、離れたい』という気持ちがあるの。すなわち『終わらせたい』と願うことによって、その『イヤだ』という気持ちが強くインプットされるから、『あ、そもそもはじめなければ、接しないで済む』なんて考えてしまって、始めることができなくなっちゃうの」
青年「ははぁ…。それに気づいちゃったか…」
女医「でも、当然だけど、その瞬間はラクでいいけど、あとから後悔が襲うよね」
青年「そうですね…」
女医「よって発想を逆転。『早く終わらせよう』ではなく『早く始めよう!』と考えること」
青年「始めるだけですか?」
女医「そう。はじめさえすれば、当然だけど、早く終わりに近づくわ。それに『終わらせなきゃ』と思うと、あまりの量に気が重くなるけど、『始めよう』と思えば『あ、取り掛かるだけでいいんだ』と思える。イヤな気持ちも浮かびづらいから、より行動しやすくなり、完成もしやすくなるの」
青年「わ、分かりました…! 覚えておきます…!」
女医「ちなみに今、始めたいことは?」
青年「バナナの皮以外にも、バナナ本体でも十分にすべるんじゃないかっていう実験をしたいです」
女医「一生やってなさい」
今回のまとめ 「終わらせよう」ではなく、「始めよう!」と考えよう。

キャラクタ紹介「河合寺 宵(かわいじ よい)」
魅力とかわいさあふれる女医。
年間1億冊の本を読み、心理学から夜のことまで、あらゆる知識に精通する。
ゆうメンタルクリニック名誉医局長。
ファッショナブルで、その瞬間の気分で、服装と髪型をよくマイナーチェンジしているが、ちゃんと同一人物。

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