コロナ禍でより効果的な「モテる」技術とは!?

皆さんはより人に好かれる、魅力的に思われる方法をご存じですか?
今回は「目」を使った、有効かつ積極的なテクニックをお教えします。

目による「印象」の心理学実験

アメリカの心理学者チャールズ・ブルックスは、次のような実験を行いました。

  1. ある人物が話しているビデオを、ランダムな被験者たちに見せる。
  2. 視聴時間60秒間中のうち、ビデオに以下のような違いを作る。

A・・・60秒中50秒、相手の目を見つめている
B・・・60秒中30秒、相手の目を見つめている
C・・・60秒中5秒、相手の目を見つめている

このようにA・B・Cにおいて、相手の目を見つめる時間をどんどん短くしていきます。
そしてその際に被験者たちが「人物にどれだけ強さを感じるか」というのを調べました。

すると、見つめる時間が長いほど、被験者はビデオ中の人物について「この人は強い人だ」と判断したのです。
つまり、相手の目をじっと見つめる行為は、「この人は強い、パワーがある人だ」という印象を強める効果があるというわけです。

確かに実生活でも、じっと目を見つめられる人というのは、自信があったり前向きさを持っている象徴です。
逆に相手のことをあまり見つめられない人というのは、やはり少し自信がなく、ネガティブな印象を抱くのではないでしょうか。

ですので、「自分のことを印象づけたい」、「相手にパワーを感じさせたい」と思うのであれば、相手の目をできる限りじっと見つめることがオススメです。

どんなシーンでも好印象になる方法!

昨今はコロナ禍によりマスク着用があたりまえになり、お互いの表情をきちんと見られる機会が減ってしまいました。
しかし、相手に自分のパワーを感じさせるというのは、あらゆるシーンにおいてとても重要なことです。
唯一残っている目をしっかり使うことによって、表情が分かりづらくなったとしても、自分の魅力をアップさせることは可能です。

たとえばビジネスにおいて、頼りないと感じる相手を雇ったり、契約したいとは思わないでしょう。
ここで目からパワーを感じてもらうことができれば、
「この人は頼れるから契約しよう」とか
「しっかりしていそうだから、この人を雇おう」
と相手に思わせることができます。
面接や面談、ミーティングなどすべてにおいて、目を見つめるということは重要なのです。

そしてこれは、恋愛でも一緒です。
相手の目を見つめられず、おどおどしていたり向こうを向いていたりすると
「この人は、あまり自分に興味ないのだろうか…」
などと相手に思われ、魅力を感じてもらえない恐れもあります。

会話の中で相手の目をじっと見つめることによって、積極的なパワーを感じさせ、相手に好印象を抱かれる可能性も高まります。

「そうはいっても、相手の目を見るのはやっぱり怖い…」
と感じる方は、目の近くのエリアを見るのでも十分アリです。
たとえば眉毛をじっと見るなど、少し意識を目からそらして見ても、相手にとっては目を見ているという印象につながります。

いずれにしても、「目を見る」というアクションは、このマスク着用の状況においても、相手との良い関係づくりに役立ちます。
ぜひ、相手の目をできるだけ見ることを心がけてみてくださいね。

というわけで、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

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官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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