PMS/PMDDなどによるメンタル不調…心療内科へご相談ください!【医師が解説】

月経前のイライラや気分の落ち込み、体調不良など、「PMS(月経前症候群)」や「PMDD(月経前不快気分障害)」によるメンタル不調で悩んでいる方は少なくありません。
仕事や家庭、学校など、日常生活に支障をきたすほどの不調を感じている方も多いのではないでしょうか。
その症状を「仕方がない」と無理に我慢したり、「女性特有のものだから」と軽視してしまうことがよくあります。
しかし、これらの不調は実は心療内科で改善のサポートを受けられることをご存じでしょうか。
今回は、PMS/PMDDの症状と、それに対する心療内科でのサポート内容について詳しくまとめてみました。
PMS/PMDDとは
PMS(月経前症候群)は、月経開始の3~10日前から始まる身体的・精神的症状の総称です。
一般的には、
・気分の不安定(イライラ、憂うつ、焦燥感など)
・身体的症状(頭痛、腹痛、むくみ、胸の張りなど)
・精神的症状(不安、集中力の低下、眠気など)
といった症状があらわれます。

一方、PMDD(月経前不快気分障害)は、PMSよりもさらに重篤な精神症状が特徴的な疾患です。
日常生活や人間関係に深刻な支障をきたすレベルの気分の落ち込み、怒りっぽさ、不安感が月経前に繰り返し現れます。
PMDDは単なる「生理前の不調」ではなく、治療が必要な精神疾患として位置づけられています。
どこに相談すればいい?
多くの方は婦人科でPMSの相談をされますが、特にメンタル症状が強い場合は心療内科での治療が非常に効果的です。

♦専門的なメンタルヘルスケア
心療内科では、うつ病や不安障害などの精神疾患に関する豊富な知識と経験を持つ医師が診療にあたります。
PMDDは精神症状が主体となる疾患のため、メンタルヘルスの専門家による診断と治療が重要になります。
♦包括的なアプローチ
心療内科では、薬物療法だけでなく、認知行動療法などの心理療法、ライフスタイルの見直し、ストレス管理など、多角的なアプローチで治療を行います。
患者さん一人ひとりの症状や生活状況に合わせて、最適な治療プランを提案いたします。
♦適切な薬物選択
PMDDの薬物療法では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる抗うつ薬が第一選択薬として使用されます。
月経前の期間だけ服用する方法や、継続的に服用する方法があり、患者さんの症状や希望に応じて選択されます。
心療内科医は、これらの薬剤の特性を熟知しており、副作用を最小限に抑えながら効果的な治療を行うことができます。
まとめ

PMS・PMDDによるメンタル不調は、多くの女性が経験する身近な問題でありながら、適切な治療を受けていない方が少なくありません。
「仕事や学業に集中できない」「家族や友人との関係に支障が出る」といった症状は決して「我慢すべきもの」ではありません。適切な治療により改善が期待できるのです。
症状を正しく理解し、専門家とともに改善を目指すことは、心と身体の健康を守る第一歩です。
「こんなことで病院に行っていいのかな?」と思う必要はありません。
不調にお悩みの方は、ぜひ一度相談してみてくださいね。
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【病院】歩き辛いくらいアトピーがひどいので皮膚科に行ってきました。
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