女医が教える「本当に幸せになれる相手の選び方」

女医が教える「本当に幸せになれる相手の選び方」

女医「あなたに好きな人はいる?」

青年「アイドルとかでもいいですか?」

女医「うん。最初から恋人とかは期待してなかったから、いいよ」

青年「あ、じゃあ、います」

女医「ではその好きな人の一番の長所は何?」

青年「そうですね、やっぱりあのコの長所は、かわいいところですかね。あと歌がうまくて、ファンへの気遣いもあって、それから」

女医「一個でいい」

青年「語らせて」

女医「でまぁ、それが『かわいいところ』だったとしましょう」

青年「はい」

女医「で、その『かわいいところ』がなくなったら、どう思う?」

青年「は!?」

女医「どう?」

青年「かわいくない、あのアイドルのコ…」

女医「うん」

青年「まぁ…。大丈夫ですね! 歌がうまいし、ファンへの気遣いもあるし!」

女医「じゃあ、その歌と気遣いもなくなったら…?」

青年「えっ…」

女医「どう思う?」

青年「う、ううううん…。それでも、好きですかね…」

女医「おお! それならその『好き』は、かなり強いものだね!」

青年「そ、そういうものなんですか?」

女医「その通り! もちろんね、誰だって誰かを好きになるときに、何らかの理由があると思うのよ」

青年「そ、そうですね…」

女医「でも時々、その長所でしか相手を見ていない、という場合もある」

青年「うっ」

女医「たとえば『彼が弁護士だから好き』とか『あのコはキレイだから好き』とか」

青年「…ありえますね…」

女医「でも当然だけど、長期的な関係になれば、その長所を失ったりしてしまうこともある。仕事をやめたり、美しさにかげりが出てきたりね。よってその長所や好きな点がなくなったとしても『好き』なら、かなり長く続く、強い愛だと言えるわね」

青年「な、なるほど…。でも、万一その魅力を失うことがないなら、愛が続くということですか?」

女医「いえ。どんな魅力も、慣れてくることだってありえる。そんなときに、『他にもこんなところが好き』という気持ちや、根本的に相手の存在にたいする気持ちがなければ、そこで関係が終わってしまうこともありえるわ」

青年「うーん…」

女医「たとえば親が子供を好きな気持ちを考えて。子供の長所として、『うちのコ、かわいい!』『頭がいい!』そんな風にたくさんの理由をあげるはずよね」

青年「まぁ、親ならそう思うでしょう」

女医「で、ここでその長所がなくなったらどう思うか聞いたとしましょう。間違いなく、100%の親が『そんなの関係なく、ウチのコを大好きだ!』と答えるはずよ」

青年「た、たしかに…!」

女医「逆に『ウチのコは、親のいうことをよく聞いてくれるから好き』とか『勉強ができるから自慢のコ』なんて思ってると危険。その要素が揺らいだ時、関係性がうまく行かなくなるリスクもあるわ」

青年「イヤですね…」

女医「よってとにかく相手の好きな理由を、一つだけにしないことが大切。色々といいところを見つけたり、または『理由なんか関係なく、相手が好きなんだ!』と思ってみたり。そう考えておくことが、関係性を長続きさせるために重要なのよ」

青年「わ、分かりました…! 覚えておきます…!」

女医「良かった」

青年「ちなみに先生の長所はなんですか?」

女医が教える「本当に幸せになれる相手の選び方」 女医 「逆に聞きたい。私の短所ってあるの」

青年「『自信過剰』じゃないですか?」

今回のまとめ 長所がなくなっても好きな相手と過ごせるといいね!

女医が教える「本当に幸せになれる相手の選び方」

河合寺 宵(かわいじ よい)
魅力とお色気あふれる女医。通称『女医ちゃん』。
ゆうメンタルクリニック名誉医局長。
常に変化と成長を求めるため、時に服装と髪型と雰囲気がマイナーチェンジしていることがあるが、ちゃんと同一人物。何度も見ているうち、いつの間にか好きになってもらえる女医」をモットーにして活動中。

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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このページは、ゆうメンタルクリニックの医師・スタッフが監修・制作しております。

特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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