無限にネタを作り、一生、作家でいられる技術!

さて、少し前に次のようなご相談をいただきました。

「自分もゆうきさんのようにプロのマンガ家になりたいです。
どのようにしたら良いでしょうか?」

自分は「マンガ原作」を行っているため、今回は「どのようにマンガ原作者になれば良いか」という視点でご質問にお答えします。

ヘタでもいいから始めろ!

重要なのは、まず発表してしまうことです。

「自分の作品がすごくレベルアップしたら、発表しよう」
と思っていると、いつまでたってもプロに到達することはできません。

まずはネットでもSNSでも、何でもいいので作品を出すことが重要です。

人の目に触れることによって刺激を受け、もっとこうした方が良いとか、こう書くと人気が出るんだ、というように学びを得ることができます。
またその学びを受けて、新しく挑戦することもできます。

これが最初のパートとして非常に重要なことです。

「ネタ切れ」はあたりまえ!

しかし、作品をとにかく出していると
「もう書くことがない!」
といったような、いわゆるネタが思い浮かばなくなる事態が必ずやってきます。

自分も、このような事態が今まで何度となくありました。

これを聞くと、多くの人が「ネタ切れだ!」「もうアイディアが尽きてしまったんだ」と考えるのではないでしょうか。
しかしこれはプロを含め、創作活動を行う人から言わせると、当然のことなんです。

どんなプロでもどんな天才でも、無限にネタを出せる人はいません。
たとえ藤子不二雄先生や手塚治虫先生などの有名な作家であろうと、常に生みの苦しみを経て、うなりながら作品を発表してきました。

そして1つ作品を出したら、また一から同じプロセスを始める。
作家という仕事は、これが一生続くんです。

ですので、「ネタが尽きたらもう終わり」と考えてしまうようでは、作家になることは到底できません。

何よりも重要なのは「インプット」!

ネタというのは、たくさんの情報を自分の中に取り入れ、新たに生み出していくほかないのです。

どんなものでもかまいません。
色々な本を読む・映画を見るなど、ジャンルに限らず色々なものを見てみましょう。

すると、たくさんの作品に触れる中で
「自分だったらこういう表現がしたい」
「自分ならこういうことを言いたい」

といったアイディアが生まれてくるはずです。

このように、とにかくインプットをたくさんすることで、初めてアウトプットができます。

自分は、昔お笑いをやっていた時期があります。
そのときに事務所の方に、次のようなことを指示されました。
「最初にお笑いのビデオを見なさい」
そして、大御所芸人さんのネタや、当時流行っていたコントの長いビデオを見ることになりました。

ビデオを見ていると
「こういうのがウケているんだ」とか「こういうものが面白いんだ」と学ぶことができ、自分のネタ作りにも活かしていくことができました。

そして現在、自分はギャグマンガを作っています。
そのインプットとして、色んな方のギャグマンガや、ネタの参考になる作品をたくさん読んでいた時期もありました。
インプットをたくさんこなすことによってアウトプットが出てくるというのは、どんなジャンルでも言えることなのです。

今回のまとめ

・とにかく発表する
・書きたいネタは「尽きて当然」だが「それでも書く」と心得る
・そのために常にインプットする

この3つを実践していただくと、どんな人もプロとしての力をつけていけるでしょう。

何も学ばずに、無限に作品を生み出し続けることはできません。
とにかく色々なものを受け取って、やっていくということを心がけてみてくださいね。

というわけで、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

音声で聞きたい方はこちらから「無限にネタを作り、一生、作家でいられる技術!

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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