女医が教える「幸せに生きるコツ」

女医が教える「幸せに生きるコツ」

女医「あなたは幸せ?」

青年「不幸です」

女医「良かった」

青年「なんで!? ぜんぜん良くないですよね!?」

女医「いえ、不幸なら、今から話す話が、すごく役に立つと思うから」

青年「そ、そうなんですか!? あぁ良かった! 役に立って! …いやそれでも最初から幸福な方が良かったですけどね!?」

女医「いいから聞きなさい。もしあなたが不幸だけど、幸福になりたいならね…」

青年「幸福になりたいなら…?」

女医「『幸福なフリをすること』よ!」

青年「は!? 不幸だから幸福なフリなんてできませんよ!?」

女医「それでもするの!」

青年「ムチャを言う!」

女医「たとえばあなたが俳優だとして、いやビジュアル的にぜんぜんムリかもしれないけど、それでも俳優だとして!」

青年「余計な一言が気になりますけど、はい、俳優だとして…?」

女医「その俳優が『大金持ちの役』や『社長の役』や『ホストの役』をしろと指示されたら、間違いなくやるでしょう?」

青年「そ、そうですね…。仕事ですからね…。やるしかないと思います」

女医「そうでしょう? それと同じ! 『演じる』と思えば、どんな役でもなりきれる! ていうかそんな役よりもっと簡単よ? ホストの役なんて、詳細な役作りには実際のホストの仕事とかの知識が必要そうだけど、『幸せな人』なんて、知識まったくいらないからね! 誰だって想像つくからね!」

青年「そ、そうですね…」

女医「具体的に、『いつもニコニコしている』状態だったり、『胸を張ってる人』だったりすると思えない?」

青年「た、たしかに。いつも泣いたり不機嫌そうだったり、または体が疲れて丸まったりしてるのに『実は幸せ』って言われても、違いますよね…」

女医「その通り。だから、まずは『笑顔』と『胸を張る』こと。笑顔がしづらい、という人は、胸を張るだけでもいいわ。笑顔となると、『オレは本当は悲しいのに、なんで笑顔なんて…』という気持ちになることもあるけど、胸を張ることには、なんらそういうギャップがないわよね?」

青年「そ、そうですね…。『自信がないのに、胸を張るなんて』…とかは言いづらい気がします。絶対的に良いことというか」

女医「でしょう? だからまずは胸を張る、というの意識するといいかもしれない。そして実際にやってみると、何だか前向きになってくるものよ」

青年「そ、そうかな…? やってみよう…」

女医「どう?」

青年「た、たしかに…。なんか少し、意識も張る気がします」

女医「でしょう? 特に背中を丸めて『オレはダメだ』って言ってみなさい」

青年「えっと…背中を丸めて…『オレはダメだ』…。あぁ、ダメだ本当に…」

女医「じゃあ胸を張って、同じセリフをどうぞ」

青年「胸を張って…。『オレはダメだ』…。あれ? なんか本気でダメな感じがないというか、冗談っぽいニュアンスになる気がします」

女医「そう。姿勢は心に大きく影響を与えるの。まずは姿勢! あとできたら笑顔! それで幸せなフリをすれば、本当に幸せになってくる! 覚えておいてね!」

青年「分かりました…! でも胸を張ること、忘れないようにしないとな…。そうだ、常に言うことにしよう! ムネ! ムネ! ムネ! ムネ!」

女医「…それは…女性に引かれて不幸になりそうね…」

今回のまとめ 「幸せになりたければ、幸せなフリを! 具体的に、笑顔と胸を張ること!」

女医が教える「幸せに生きるコツ」

キャラクタ紹介「河合寺 宵(かわいじ よい)」
魅力とお色気あふれる女医。通称「女医ちゃん」。
ゆうメンタルクリニック名誉医局長。
常に変化と成長を求めるため、時に服装と髪型と雰囲気がマイナーチェンジしていることがあるが、ちゃんと同一人物。「何度も見ているうち、いつの間にか好きになってもらえる女医」をモットーにして活動中。

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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このページは、ゆうメンタルクリニックの医師・スタッフが監修・制作しております。

特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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