続くオンライン講義で大学生の約半数が「孤独」 1割超に「うつ症状」がある大学も

続くオンライン講義で大学生の約半数が「孤独」 1割超に「うつ症状」がある大学も

まだまだコロナ禍の終結は先のことになりそうですが、すでに全国の小中高校は通常授業に戻っています。

しかし、多くの大学はいまだにオンラインでの講義を続けているところが多く、学生たちから

「大学生になった実感がわかない」

「孤独を感じる」

などの声が上がっています。

秋田大学では1割超に「うつ症状」

秋田大では前月、オンラインでの遠隔授業期間中学生に不安症状に関する調査を行いました。

すると回答者の1割以上に「中程度のうつ症状」が見られたといいます。※1

九州大学での学内調査では、孤独感を感じている学生が40%、不眠症状などを訴えるひとも多く、オンライン講義によって他者との交流が断たれるがゆえの弊害が浮き彫りになっています。※2

なぜ大学は通常授業に戻さないのか

大学は一般的に、一つの教室の人数が多いからです。しかも学生たちが集まれば、飲み会の機会も増えるでしょう。コロナウィルス感染のリスクが懸念されるため、オンライン講義の形態が現在もとられているのです。

不安症状への対処法は

相談相手の存在は重要です。解決策を講じてはくれなくても、聞いてくれるだけでも心は安らぎます。

また運動も効果的です。学校に行かなくてよいからとひきこもっていると、うつ症状は悪化してしまいます。

オンライン講義を続ける大学の姿勢に対し、教育評論家の尾木直樹・法政大名誉教授(臨床教育学)は

「大学生はもう大人なのだから、社会的距離の取り方や蜜の避け方などについて学び、早急に講義を再開すべきだ」

と意見しています。※2

ネット上での意見

・「せっかく大学に入って、キャンパスライフを楽しみにしていたのにまだ一度も大学に行っていない。一人暮らしだし、とてもさみしいです」

・「試験も在宅でOKといわれても、本当に自分が理解できているのかわからない。はやくみんなに会いたい」

さまざまな出会いがあるからこそ、実りの多いキャンパスライフ。その機会がないとなると、せっかくの大学生活もむなしく感じられてしまうかもしれません。

まとめ

先に指摘があったように、このような現状でも社会的生活が営めるよう学ぶことも必要ではないでしょうか。

参考サイト

※1 https://mainichi.jp/articles/20200831/k00/00m/040/011000c

※2 https://mainichi.jp/articles/20200823/k00/00m/040/107000c

監修 ゆうメンタル・スキンクリニックグループ 医師

制作 ゆうメンタル・スキンクリニック・ニュースメディア事業部

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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このページは、ゆうメンタルクリニックの医師・スタッフが監修・制作しております。

特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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