モチベーションなんて贅沢品、という話。

モチベーションなんて贅沢品、という話。

女医「よく『モチベーションを保つにはどうしたら?』『どうやったらモチベーションって湧くんですか?』って聞かれるんだけど」

青年「はい。自分も気になります」

女医「そんなときに話すのがこれ」

青年「これ?」

女医「ある多作な作家が、モチベーションについて問われたときに、『モチベーションなんて贅沢品だ。そんなのを持つ余裕なんてなかった。ただ生きるため書くしかなかった』と答えたの。その作家は生活苦で、家族を養うために、ただただ書き続けるしかなかったのよ」

青年「モチベーションは贅沢品…。すごい言葉ですね…」

女医「そう。私もそれを聞いたとき、そんな考えがあるのか、って思った。そもそもモチベーションが湧かないとなにかをしない、という時点で、そこまで本気でやりたいわけじゃないってことよね」

青年「ううん…」

女医「たとえば無人島で、食事もまったくなくて、このままだと死んじゃう! って時に、目の前にウサギさんが来た!」

青年「は、はい」

女医「ウサギさんはこちらに気づいてない! 今しかゲットできるチャンスがない!」

青年「…!」

女医「こんなときに『モチベーションが湧かないから、ウサギがとれない』なんて人、いないでしょ?」

青年「いないー!」

女医「そう考えると、モチベーションなんて言ってる時点で、まだ余裕があるのよ」

青年「な、なるほど…」

女医「実際に『モチベーションが』なんて言ってる人がやりたいことって、実際そこまで生活に無関係というか、やってもやらなくても大丈夫、みたいなことが多い」

青年「そ、そう…かもしれません…」

女医「もちろん、それでもやりたいんだ! という人もいるかもしれない。その場合、私からのアドバイスは、『すごく小さく分割して、日課にしろ』ってことよ」

青年「ぐ、具体的には…?」

女医「『本を書きたい』のなら、『一日一文字でいいから書く』。それならモチベーションがあってもなくても、できるでしょう?」

青年「ま、まぁ…」

女医「究極『あ』とか『い』とか『ん』だけでもいいわ。それで書き始める前提だけど」

青年「『ん』からどう書き始めれば!?」

女医「何であっても、一文字と考えれば、誰でも『それくらいなら』って思って取りかかれるでしょう? そして一文字でも書けば、もっと進められる可能性もある。もちろん一文字で終わっても、何もしないより数億倍以上マシよ」

青年「まぁ…。0に数億かけても0ですしねぇ…」

女医「そう。一文字でもいいからやる。これならモチベーション無関係なはず。とにかくモチベーションというふっざけた言葉にとらわれず、まずは行動。それを忘れないでね」

青年「は、はい…!

● 今回のまとめ

○ モチベーションは贅沢品!

○ それより、一文字でもいいから毎日何かをすること!

女医「というわけで、何か少しでも参考になれば嬉しいわ」

青年「はい…!」

モチベーションなんて贅沢品、という話。

青年「営業しだした」

(完)

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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