すべて過去形で言い換えろ!心を変えるテクニック~女医が教える心理学

すべて過去形で言い換えろ!心を変えるテクニック~女医が教える心理学

A「富士山は日本一高い山です」
B「富士山は日本一高い山でした」

あなたはこの2つの言い方をどう思いますか?

Aは誰でも納得できるセリフです。当然です。

しかしBだと、
「え、過去形? ということは今は日本一高い山じゃないってこと?」
みたいに思うはずです。

それこそ天変地異が起こって富士山が削れたとか、他の山が突然に隆起して富士山を抜いてしまったとか…。
そんな事情が起こって、一位が変わってしまったように感じるはずです。

このように「過去形」にすると「現在は違う」とか、「未来までずっと続くわけではない」というイメージになるはずです。

この言葉の差って、すごく重要な差を持ちます。

たとえばカウンセリングで、
「私はみんなに悪く言われる」
と悩んでいる人がいたとします。

こう聞くと、「私はみんなにいつも悪く言われる。そしてこれからも、それがずっと起こる」という意味に聞こえますよね。
そして本人もそう思っています。

しかし、これってもとをたどれば、事実は
「過去に悪く言われたことがある」
というだけのはず。
そこからネガティブに思い込み、「悪く言われる=今後もずっと変わらない事実」と思い込んでしまっているのです。

いえもちろん「いや、何度も言われたんだ」ということだってあるかもしれません。

しかしそれですら、
「過去に3回悪く言われた」
などの表現のほうが正確のはずです。

そしてこのように言い換えれば、決して未来もネガティブだとは言い切れない、ということが分かります。
少しだけ表現が前向きになっているわけです。

よって誰かに
「私はみんなに悪く言われる」
と言われたとき、
「そうか、悪く言われたことがあるんだね」
というように、「過去形」で表現してあげることが重要です。

このように人間は、過去のできごとからつい普遍的な表現をしてしまうもの。
それをきちんと過去形として表現することを覚えておくべきです。

そしてこれ、自分自身についても同じことが言えます。

自分自身も「自分は緊張してしまう」と思うなら「自分は緊張したことがある」。
「大切なときに失敗してしまう」なら「大切なときに失敗したことがある」。
こんなふうに言い換えてみましょう。

それだけで気持ちはどんどん変わっていくはずです。覚えておいてくださいね。

すべて過去形で言い換えろ!心を変えるテクニック~女医が教える心理学

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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