就学相談で迷ったときに大切にしたいこと

こんにちは!ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。
発達障害や発達の特性があるお子さんを育てていると、就学や進学のタイミングで、大きな不安を感じることがあります。
「通常学級がいいのかな」
「支援学級のほうが安心かな」
「本当にこの選択で合っているのだろうか」
そんな思いを抱えながら、情報収集をしたり、園や学校、医療機関、自治体などに相談を重ねたりしている保護者の方も多いのではないでしょうか。
就学相談では、検査結果や専門家の意見をもとに、お子さんに合った学びの場を考えていきます。
ただ、そこで出てくる意見と、日常生活の中でお子さんを見ている保護者の感覚が、必ずしも一致するとは限りません。
たとえば、検査結果が良好だったとしても、集団生活の中で困りごとがないとは限りません。個別の場面では落ち着いて力を発揮できるお子さんでも、教室のように刺激や情報量が多い環境では、疲れやすくなったり、気持ちが不安定になったり、困りごとが目立ちやすくなったりすることがあります。
だからこそ、保護者が日々の生活の中で感じている「なんとなく気になる」「少し心配」という感覚も、とても大切な情報です。
就学先を考えるときには、「検査でできたかどうか」だけでなく、「集団の中で安心して過ごせるか」「困ったときに助けを求められるか」「疲れすぎずに通い続けられそうか」といった視点も大切になります。
また、就学相談の時期は、お子さんだけでなく保護者の方にも大きな負担がかかりやすい時期です。
説明会への参加、情報収集、書類の準備、病院受診、各種申し込みなど、やるべきことが一気に増えます。日々の育児や仕事、家事と並行して進めなければならないため、気づけば締切が近づいていた、ということも珍しくありません。
そうした時期を少しでも落ち着いて乗り切るために、次のような工夫を意識してみてください。

① 年間スケジュールを把握する
就学相談の流れは、地域によって異なります。
説明会の時期、相談の申し込み期限、面談や検査の予定、就学先決定までの流れなどを、まずは自治体や学校に確認しておきましょう。
年間スケジュールとして一覧化しておくと、「次に何をすればいいのか」が見えやすくなり、気持ちの負担も少し軽くなります。
② 医療機関の予約は早めに取る
発達外来や児童精神科は、予約が取りづらいことがあります。
「まだ通常学級か支援学級か迷っている」という段階でも、必要になりそうであれば早めに予約だけ確保しておくと安心です。
受診までに時間がかかることもあるため、診断書や意見書が必要になりそうな場合は、締切から逆算して動いておくことをおすすめします。

③ 一人で抱え込まない
就学先の選択は、保護者だけで抱え込むにはとても大きなテーマです。
療育の先生、園や学校の先生、医療機関、自治体の相談窓口、先輩保護者など、相談できる相手を少しずつ増やしておきましょう。
複数の人の意見を聞くことで、見え方が広がることもあります。
子育ては、一人で頑張り続けるものではありません。迷ったときに相談できる場所を持っておくことは、保護者にとっても、お子さんにとっても大切な支えになります。
④ 「通常学級か支援学級か」の二択だけで考えすぎない
就学相談では、どうしても「通常学級か、支援学級か」という二択で考えてしまいがちです。
しかし本当に大切なのは、「今のお子さんが安心して力を発揮できる環境はどこか」という視点です。
子どもは、環境との相性によって大きく変わります。
安心できる場所に身を置くことで、自信を取り戻し、本来の力を発揮できるお子さんもたくさんいます。
反対に、周囲に合わせようと頑張り続けることで、疲れ切ってしまうお子さんもいます。
就学先を考えるときには、「どちらが正解か」ではなく、「今のこの子にとって、安心して学びやすい環境はどこか」を軸に考えてみてください。
保護者が真剣に悩み、「この子に合う環境を探したい」と考えていること自体が、お子さんの安心につながっています。
完璧な選択をしようとすると、どうしても苦しくなってしまいます。
大切なのは、その時点で集められる情報をもとに、今できる最善の選択を重ねていくことです。
就学先はゴールではなく、お子さんが安心して成長していくためのスタート地点です。
迷ったときこそ、お子さんの特性だけでなく、日々の様子、疲れやすさ、安心できる環境、保護者の感覚も大切にしながら考えていきましょう。
取材実績(一部抜粋)
【雑誌】マガジンハウス「Tarzan」
【雑誌】株式会社プレジデント社「PRESIDENT WOMAN」
【TV】フジテレビ『バイキング』
【TV】TBS『ビビット』
【YouTube】『ぶーちゃんねる-歌舞伎町リアル-』(
【病院】歩き辛いくらいアトピーがひどいので皮膚科に行ってきました。
)
【YouTube】『かずのすけ』(
敏感肌でもできる【痛くない医療脱毛】はあるの?お肌に優しい脱毛を受け続けたら5年前より若返った30歳男子の『顔脱毛』体験レポ
)
【Web記事】LITALICO発達ナビ
【Web記事】LITALICO仕事ナビ
【Web記事】Medicalook
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