USBメモリが一発で入らない本当の理由。「自信」が行動を変える?
こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。
突然ですが、USBメモリをパソコンに差そうとして、
「こっちかな?」
→ 入らない。
「じゃあ、裏かな?」
→ 入らない。
「……最初の向きで合ってたじゃん!」
という経験、ありませんか?
USBメモリの向きなんて、基本的には表か裏かの2択。
なのに、なぜか一発で入らない。
私はこれを見ると、人間の心理って面白いなと思います。
ポイントは、「正解を知っていること」と「正解だと確信していること」は違うということです。
そして心理学には、これに関連する重要な概念として**「自己効力感(self-efficacy)」**があります。
自己効力感とは、簡単にいうと、
「自分なら、この状況でうまくやれそうだ」
という感覚です。
実際に、自己効力感と仕事上のパフォーマンスとの関係を調べた大規模なメタ分析があります。
StajkovicとLuthansによる研究では、114研究、21,616人のデータを分析したところ、自己効力感と仕事上のパフォーマンスには、相関係数r=.38の有意な関連が認められました。(ResearchGate)
つまり、
「自分ならできそう」
という感覚は、単なる気分の問題ではなく、実際の行動やパフォーマンスと関連しているのです。
もちろん、
「自信さえあれば何でもできる!」
という話ではありません。
むしろ大切なのは、自信を根性で作ろうとしないこと。
自己効力感は、これまでの成功体験、似た人がうまくやっている経験、周囲からの適切な励ましなどによって形成されることが知られています。(アメリカ心理学会)
だからこそ私は、
「自信を持って!」と言われても自信が持てない人には、まず準備をおすすめします。
仕事なら、手順を確認する。
発表なら、一度練習してみる。
初めてのことなら、経験者に聞いてみる。
いきなり大きなことをするのではなく、まず「ここまではできた」という小さな成功体験を作る。
そうすると、
「もしかしたら、できるかも」
が、
「たぶん、できる」
に変わっていきます。
そして、USBメモリに戻ります。
「こっちで合ってる……たぶん!」
と確信を持って差したときには、なぜか一発で入る。
……というのは少し大げさですが(笑)、
私たちは意外と、正しい手順だけでは動けません。
「これで大丈夫」と思えるだけの準備や経験が、行動を後押しします。
だから、
「自分に自信がない」
という人に必要なのは、無理やり自分を褒めることではなく、
自信を持てる材料を少しずつ増やすこと。
今日できたことを一つ記録する。
昨日より少しできたことを確認する。
分からないことは調べる。
必要なら人に聞く。
そうやって「大丈夫」の根拠を作っていく。
自信は、気合いで突然生まれるものではありません。
準備と経験の積み重ねから、少しずつ育っていくものなのです。
USBメモリも人生も、
「たぶんこっち!」
と思えるところまで準備できたら、あとは一度、差してみましょう。
取材実績(一部抜粋)
【TV】TBSテレビ「情報7daysニュースキャスター」(『ドパガキ』について)
【WEB】Yahoo!ニュース(
スマホ一律禁止はNG?メンタルクリニックで増加傾向「ドパガキ」相談…専門医 “年齢別の付き合い方”指南「刺激の排除でなく、他の楽しさを失わないこと
)
【WEB】PRESIDENT Online(
カリッと焼いてかじるだけ…9月のメンタル不調者に不足する栄養素がとれる「スーパーにある食材」
)
【監修】大塚商会
「自分の状態を確認する簡単ストレスチェック」
【雑誌】マガジンハウス「Tarzan」
【雑誌】株式会社プレジデント社「PRESIDENT WOMAN」
【TV】フジテレビ『バイキング』
【TV】TBS『ビビット』
【YouTube】『ぶーちゃんねる-歌舞伎町リアル-』(
【病院】歩き辛いくらいアトピーがひどいので皮膚科に行ってきました。
)
【YouTube】『かずのすけ』(
敏感肌でもできる【痛くない医療脱毛】はあるの?お肌に優しい脱毛を受け続けたら5年前より若返った30歳男子の『顔脱毛』体験レポ
)
【Web記事】LITALICO発達ナビ
【Web記事】LITALICO仕事ナビ
【Web記事】Medicalook
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