企業で年間1000人を超える社員の相談・面談・指導を行う産業医が教える「勉強しすぎで倒れることはあるの?」受験うつについて
地方の無名高校から、浪人を経験して国立医学部に合格した医師、森しほです。
最近、受験生の方からこんな質問をされました。
「勉強しすぎて死ぬ人っているの?」
その方は、「勉強しすぎて死んだ人はいない。だから、受験生はいくらでも勉強しなさい」と、先生から言われたそうです。
でも、これは正確ではありません。
医学的に見ると、過度なストレスや睡眠不足、心身の限界を超えた状態が続くことで、体調を崩したり、メンタル不調になる人はいます。
そして怖いのは、追い詰められると、
「もうこの結果しかない」
「失敗したら人生終わりだ」
と、視野が極端に狭くなってしまうこと。
これは精神医学でいう認知の狭窄(きょうさく)に近い状態です。
本当は選択肢があるのに、脳が「今目の前のこと」しか見えなくなってしまう。
では親ができることは?
一番大切なのは、
「あなたの価値は、結果で決まらない」
と伝えることです。
「医学部に行けたらすごい」
「合格したら嬉しい」
という気持ちはあっていい。
でも、
「合格できなかったら価値がない」
になってしまうと、子どもは苦しくなります。
私自身、国立医学部に入りましたが、親からは、
「そんなに無理しなくても、行けるところでいいんじゃない?」
と言われたことがあります。
当時は「もっと応援してほしいのに」と思った部分もありました。言葉を選ばずに言うと「ムキー!」と思いました。
でも今振り返ると、
「医学部じゃなくても、あなた自身の価値は変わらない」
というメッセージだったんだと思います。
もし逆に、
「絶対医学部に行きなさい」
と言われていたら。
自分が本当に辛くて諦めたい時に、その言葉は大きなプレッシャーになっていた可能性もあります。
実際、医学部に入って医師国家試験の勉強をしていた時。
医師国家試験は3日間続く試験なのですが、試験期間の夜、親に電話をしたことがあります。
その時、
「もし落ちても、また来年あるし大丈夫じゃない?」
と言われました。
友達にその話をしたら、
「私も同じこと言われた!」
と言われました。
「頑張ることは応援する」
「でも結果で愛情は変わらない」
というスタンスの親御さんが多い印象があります。
受験期の親ができるサポート
大きなことをする必要はありません。
例えば、
・好きなご飯を作る
・落ち込んでいる時に一緒に食べる
・問題集のコピーなど、本人が地味に時間を使う作業を代わりにする
・睡眠や生活リズムを支える
こういう小さなサポートが、実は大きいです。
受験は本人の戦いに見えますが、環境づくりは周りにもできます。
親子関係、受験ストレス、勉強への不安。
「こんなことで相談していいのかな?」
と思うことでも大丈夫です。
メンタルクリニックには、そういった相談に来る方もたくさんいます。
本人、ご家族の心の状態も、受験のパフォーマンスの一部です。
無理をしすぎる前に、相談してくださいね。
取材実績(一部抜粋)
【雑誌】マガジンハウス「Tarzan」
【雑誌】株式会社プレジデント社「PRESIDENT WOMAN」
【TV】フジテレビ『バイキング』
【TV】TBS『ビビット』
【YouTube】『ぶーちゃんねる-歌舞伎町リアル-』(
【病院】歩き辛いくらいアトピーがひどいので皮膚科に行ってきました。
)
【YouTube】『かずのすけ』(
敏感肌でもできる【痛くない医療脱毛】はあるの?お肌に優しい脱毛を受け続けたら5年前より若返った30歳男子の『顔脱毛』体験レポ
)
【Web記事】LITALICO発達ナビ
【Web記事】LITALICO仕事ナビ
【Web記事】Medicalook
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