ゲーム障害にならないゲームとは?〜心療内科コラム

ゲーム障害にならないゲームとは?〜心療内科コラム

こんにちは。ゆうきゆうです。

最近話題になっている「ゲーム障害」について、取材にお答えしております。

詳しくはリンク先からご覧いただきたいのですが、ここで主張したいことはたった一つです。
ゲーム障害ことゲーム依存症にならないために重要なのは、もちろん「やらないこと」です。

当然です。
お酒を飲まなければアルコール依存症にならないのと一緒です。
最初からタバコを吸ったことがない人が、ニコチン依存症にならないのとも一緒です。

何であっても「最初からやらなければいい」のです。

しかし当然ですが、現在、ゲームをやったことがない人というのはマレです。
大半の人が、何回かプレイしたり、または現在、やりたくてたまらないゲームがあるのではないでしょうか。

こんなときに「最初からやらなきゃ良かったのに」なんて言ってもしょうがありません。
この場合にも「少しでも減らしたい」と思う人は多いはずです。実際、ゆうメンタルクリニックでもそんな悩みをいただきます。

こんなときのアドバイスは、まずは「電源を切ってしまう」こと。
物理的にプレイしづらくすれば、誘惑に負ける回数や総計時間も少なくなります。

そして何より、新たにゲームをする場合に、
「ストーリーのあるゲーム」
をプレイするように心がけましょう。

具体的に、たとえば明確にスタートとゴールがあり、そこに物語が存在しているゲームです。
制作者も、物語を無限に生みだしてそのゲームに入れることは困難なので、そこには必ず「終わり」があります。
そのため、ハマりすぎることは少なくなります。

いけないのが、物語性があまりなく、エンドレスにゲームを続けてしまうもの。
有名なところでは「バズドラ」。ストーリーがないため、終わりなくパズルを繰り返し、敵を倒し続けることになります。
他にも有名どころでは「風来のシレン」など、終わりのないRPGのようなゲーム。
こちらも見るたびにダンジョンや敵が変化するため、いつまでもハマってしまいます。

しかしたとえば、「逆転裁判」や「ダンガンロンパ」など、明確なストーリーがあるゲームなどでしたら、プレイが終わればそこまで夢中になることがありません。

また他にも「複数でプレイするゲーム」は、人間関係ができあがり、また会話なども始まるために、どんどん抜けにくくなります。必然、みんなで依存症になっていきます。

できれば個人プレイのゲームにしぼった方がいいかもしれません。

よってもし何かのゲームをプレイするなら

・ストーリーがあり、終わりがあるゲーム
・複数ではなく、個人でプレイするゲーム

にするようにしましょう。
これであれば、そこまでハマりにくくなります。

とはいえ、それでもハマってしまう人は多いので、「完全に大丈夫」と思い込むことなく、他の趣味や勉強、仕事などを並行して
「ここまで終わったらゲームしていい」
などのように報酬にするのがベターでしょう。

何か参考になることがあれば幸いです。

ちなみにこの観点で見てみますと、人生というゲームは
・複数でプレイするゲーム
であり、同時に
・ストーリーがあるが、そのストーリーが無限に続き、終わらないゲーム
となります。
学生生活というストーリーが終わると社会人生活が始まり、そのあとも色々なステージがありますね。

そういう意味では、人生は非常に「ハマりやすく」「抜けられない」ゲームになるわけです。

しかしなぜそれでも、人生に疲れてしまう人がいるのでしょう。
それはまぁ、
・複数プレイではなく個人プレイになってしまっており(人間関係が減っており)
・ストーリーに変化がなくなっている(あまり変わらない生活を送っている)

からではないかと考えられます。うん。
分かっていたからといってどうなるかは不明ですが、少しでも変化を起こしてみるように動いてみてはいかがでしょうか。投げっぱなしのアドバイスとなりますが、少しでも参考になることがあれば幸いです。

みなさま今後ともよろしくお願いいたします。

(完)

ゲーム障害にならないゲームとは?〜心療内科コラム

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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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