感情を支配する、たった一つの天才的なスキル~心療内科コラム

ここでは皆さんの気持ちをラクにしたり、楽しくしたり、もしくは前向きにしたり…
そんなようなお話ができたらな、と思っています。

皆さんは、感情に左右されてしまい、どうしようもなくなったことはありますか?
今回は感情をコントロールする、非常にシンプルな秘訣についてお話していきます。

感情に振り回される原因とは

人間の心理には心理的リアクタンス理論というものがあります。
これは行動を強制されたときに、抵抗したくなってしまう心理を指しています。

勉強しろと言われたら勉強したくなくなる、
この部屋に入るなと言われたら入りたくなってしまう、
このような心理ですね。

実はこれは、感情をコントロールしようとするときにも起こります。

例えば、何か一つの感情が突然湧き上がってきたとします。
怒りでも悲しみでも良いです。
うわー!と感情が生じたときに、
「この感情を消さないと!消えろ!」と思ってしまうと
逆にどんどんその感情は強くなってしまいます。

これは「感情を消せ」という強制に、気持ちが抵抗するため。
この抵抗により、自分の望みとは矛盾した結果になってしまうわけです。

ではどう対処すれば良いのでしょうか。

重要なのは「新たな感情」

個人的にオススメなのは
「その感情と無関係の感情を強く意識する」という方法です。
これが有効かつ一番シンプルな方法と言えます。

例えば怒りが湧いたときは、
このとき「怒りを消そう」と思うのではなく
少し別のことに意識を集中してみるのです。

あるマンガでは、「素数を数える」ことを提案していました。
もちろんそれ以外の行動でも何でもいいです。
数を数える、体を動かすなどなど、とりあえず別のことをやってみましょう。
そうすると新たな行動によって、怒りの気持ちがリラックスしてきます。

これは、新たな行動に意識が向いていき、新たな感情が生じるためです。

例えば素数を数え始めると、まず瞬間的に
「素数って何だったっけ?」と考えるでしょう。
この思考=感情と言えます。
また次の数、次の数、と数を追っていくのも1つの感情です。

そして、人間の心の容量はある程度決まっています。

満員電車を想像してみましょう。
怒りでいっぱいになっている電車の中に、新たな感情が入り込んでくるとします。
すると、満員電車でグッと押し出されるように
今まで怒り100%だった感情の占める面積が強制的に減ってくるのです。
その結果気持ちもリラックスしていきます。

イヤな感情が湧いてきたとき
「この感情を消そう」とか「この感情を変えよう」とその「感情」に注目している限り、
乗車率は100%ずっとそのままなため、とらわれてしまいます。

そこで他の乗客=新たな感情を乗車させましょう。
新たな感情を起すためにも、意識的に新たな行動を起こす。
こちらを覚えておいていただけますと幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

音声で聞きたい方はこちらから「Voicy/感情を支配する、たった一つの天才的なスキル」

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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