脳が「自動書記」してくれる魔法の技術!~心療内科コラム

脳が「自動書記」してくれる魔法の技術!~心療内科コラム

ここでは皆さんの気持ちをラクにしたり、楽しくしたり、もしくは前向きにしたり…
そんなようなお話ができたらな、と思っています。

皆さんは
「仕事や勉強をやろうとしてもなかなか集中できない」
「大切なことにいつまで経っても取り掛かれない」であったり、もしくは
「ずっとやりたいことがあるのに先延ばしにしてしまう」
という経験をしたことはありますか?

今回は、そのようなときにヒントになるお話をしていきます。

脳が「自動書記」してくれる方法

イギリスのコーチ、マーク・フォスターは次のようなテクニックを提唱しました。

「どうしても取り掛かれない、もしくは集中できない仕事があるときは
5分計って、その5分間手を止めず、ひたすらやれ!

というものです。

例えば、何か書く作業を例に考えてみましょう。
書き始めたら、5分間ひたすら手を止めず、ひたすら書き綴っていくのです。

普通何か書くときというのは、単語や言い回しについて色々考えると思います。
しかしこのテクニックでは、とりあえず5分間はとにかく手を止めずに書きまくることが大切です。
すると、たとえ5分であっても勢いづいて、そこから先がやりやすくなります。

なかなか面白い方法ですね。

「たった5分」の力

人間というのは、無限にやる時間があるより「たった5分」と思うと、やってみるかという気持ちになるものです。

そして続けているうちに1つ個壁が壊れて、その仕事や勉強が上手くいくというわけです。
何か書くときと言えば、「考えた上で書かないと」と思ってしまいがちですが、まずは考えないで書いたらどうなるか、と思って5分試してみましょう。

そうすると意外に書けるぞ、意外に方向性が定まるぞ、と感じることができるはずです。
このように感じながら5分続けるのは意味があると言えるのではないでしょうか。

自分もこのテクニックを試すことによって、今まで溜まっていた原稿が進みやすくなりました。

時間制限というのは、行動したいときに大変有効です。
時間を区切ることによって、かえって気持ちが高まり、その行動に集中できるのですね。

無限に生きられると思うと、人は今行動しないといけない理由をなくしてしまい、ダラダラと後回しにしてしまいます。
だからこそ「人生とはこの5分だ!」と区切って、その間だけやってみていただきたいのです。

是非この5分ルール、試していただければ幸いです。

少しでも参考になることが幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

音声で聞きたい方はこちらから「Voicy/脳が「自動書記」してくれる魔法の技術!」

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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このページは、ゆうメンタルクリニックの医師・スタッフが監修・制作しております。

特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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