生活のストレスと、トラウマは別!重いストレスから抜ける方法~心療内科コラム

ここでは皆さんの気持ちをラクにしたり、楽しくしたり、もしくは前向きにしたり…
そんなようなお話ができたらな、と思っています。

少し前に、「トラウマについて詳しく聞きたい」というお話をいただきましたので
今回は「トラウマ」について解説していきましょう。

PTSDとは?

トラウマについて説明する前に、まずは"PTSD"という概念についてお話していきます。
PTSDとは、”Post Traumatic Stress Disorder”というのが正式な名前です。
“Post”は「後」、"Traumatic"「トラウマ」で「トラウマ後」という意味になります。
そして"Stress Disorder"は「ストレス性障害」を指しています。

すなわち、「トラウマが起きた後に、そのストレスで日常生活が上手くいかなくなってしまうような状態」PTSDと言います。
トラウマ無しにPTSDは起こりえないため、トラウマとPTSDはほぼセットになっているということですね。

トラウマの定義

そもそも「トラウマ」とは何か?という話をしていきましょう。
トラウマとは、日本語で言うなら「心的外傷」です。
心の傷、ということですね。

この概念は、アメリカで提唱されました。

経緯としては、まず戦争から帰ってきた軍人たちに、日常的に生活がうまくいかない、何かやろうとしても集中出来ない、仕事に支障をきたす…ということが起こりました。
この現象を踏まえ、「トラウマ」や「PTSD」というものがあるのではないか、と考えられるようになったのです。

ですので、トラウマというのは戦争で生きるか死ぬか、殺されるか殺されないかという極限状態の体験からきています。
実はトラウマとは、そのくらい強烈なレベルのことを指しているのです。

よって現代の日常生活において、
「皆の前で話すのに失敗してしまった…」
「恋人にフラれた…」
これらの経験がトラウマになった、ととらえる方も少なくありませんが
この言葉が成り立った背景から考えれば、日常生活でのストレス経験は、トラウマになるには弱いのです。

言葉に注意しよう!

もちろん、日常的なストレスは本人にとってかなりショックだということも分かります。
しかし、それを「トラウマ」という強い言葉で表現してしまうことが問題です。

まず、日常生活において、ストレスというのは多かれ少なかれ、誰にでも必ずあります。
失敗したり、人間関係で落ち込んだことがまったくない!なんて人はほとんどいないでしょう。

それを「トラウマ」と表現することにより、言葉に縛られてしまい
「これはただのストレスを超えた、トラウマなんだ!」
自己暗示にかかって、よりつらくなってしまうのです。

このように、人は言葉によって縛られる、というところがあります。

逆に言えば、どんなこストレスあったとしても
「たいしたことはなかったのだけれど」
「ちょっとした失敗で良かった」

というような、ライトな言葉で言い換えるのがおすすめです。

この方法を使えば、自分で自分を癒すことも可能です。
是非覚えておいて、試してみてください。

まとめますと、
・トラウマを重く考えすぎる必要はありません。
・日常生活におけるストレスに「トラウマ」という言葉を使わないようにしましょう。
・「たいしたことない」と言い換えることによって、つらい気持ちも乗り越えていくことができます。

何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

音声で聞きたい方はこちらから「Voicy/生活のストレスと、トラウマは別!重いストレスから抜ける方法」

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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