女性の2人に1人が「五月病」!?~精神科医に聞く症状とその対策~
新年度を迎え、生活環境が一変する4月。
新たな環境で「頑張るぞ」と、やる気に満ちている人も多いのではないでしょうか?
しかし、ゴールデンウィークを過ぎたあたりから、無気力になったり、眠れなくなったりといったいわゆる「五月病」になる人が多くいます。
チューリッヒ生命が2018年に男女1,000名(20代~50代)を対象としてアンケート調査を実施しました。
そこでは五月病になったことがある人は、全体で23.3%に留まったものの、20代女性では39.2%と、約2名に1名弱の人が五月病を経験していることが分かっています。
https://www.zurichlife.co.jp/aboutus/pressrelease/2018/20180516
このように、五月病とは私達にとっては意外と身近なものなのです。
しかも放置すると、うつ病へ進行してしまうケースもあるため、注意が必要です。
本記事では、五月病の仕組みや改善方法などを当院の精神科医ゆうきゆうが解説していきます。
- 五月病とは?
- 五月病になる理由
- 五月病の対策
1.五月病とは?
1-1."五月病"は正式な病名ではない
実は、"五月病"というのは正式な病名ではありません。
GWが明けた頃におこる、「何となく集中できない」「学校や仕事の事を考えると体調が悪くなる」「良く眠れない」といった状態のことを総称して五月病と呼んでいます。
また、主な原因としてはストレスが考えられます。
これらは誰にでもある症状かもしれませんが、放置しているとうつ病など重症化する危険性もあります。
以下のような症状に複数当てはまる方は、早めにメンタルクリニックを受診されることをおすすめします。
- だるい
- 頭痛
- なかなか眠れない/起きられない
- 食欲がなくなる
- 吐き気
- 胃痛
- ひどい肩こり
- 動悸やめまい
- なんとなく憂鬱
- イライラしやすくなる
- 勉強・仕事・家事がいつもより集中できない
- 物事に対して興味が湧かない
- 漠然とした不安や焦りを感じる
- 周囲との交流が煩わしいと感じる
- 身だしなみなどを気にする余裕がない
2.五月病になる理由
具体的な症状などはわかったものの、なぜ5月にこのような症状の方が増えるのでしょうか。
原因としては様々ありますが、特に以下の3点がポイントだと考えられます。
2-1.張り詰めていた緊張がゆるむから
4月は新しい職場や環境に移る人も多いものです。誰もが最初のうちは緊張し、意識が張り詰めています。
そんな時は、自分の不調に気付きにくくなります。
しかし5月になりその緊張がゆるむと、ガクンと自分の不調を意識する人も増えます。
2-2.理想と現実の違いを認識する時期だから
4月は多くの方が、新しい職場への期待感を持っています。
しかし一か月ほど経過することで、その期待感と現実との「ズレ」を感じ始めます。そのショックから、調子を崩す人も増えます。
2-3.ゴールデンウィークがあるから
人間は、「連休」や「長い休み」のあとに調子を崩すことが多いものです。これは「休み」との落差を強く感じるから。
実際、月曜日に心療内科の患者さんは非常に増えますが、これは日曜という休みからの落差があるからと考えられます。
5月冒頭にはゴールデンウィークがありますから、そのあとに落差から特大のストレスを抱く人も増えてしまいます。
3.こんな人は要注意
以下の項目に当てはまる方は、五月病になりやすい傾向にあります。
- 真面目で責任感が強い
- 完璧主義
- 凝り性
- 高い理想を持っている
- 最近環境が変わった(入学・就職・異動・転職など)
- 徹夜や残業などで生活リズムが乱れている
- 最近仕事内容に変化があった(重要なポジションを任されたなど)
【2.五月病になる理由】でお伝えしたような外的なものだけでなく、元々真面目で責任感の強い方なども注意いただきたいです。
そういった方は、自分の期待よりも結果がついてこないとストレスがたまり、そんな自分を責めてしまい五月病になってしまうことがあります。
思い当たる人は、ぜひ【4.五月病を予防しよう!】をご覧ください。
3-1.セルフチェックシート
ここ1週間であなたはいくつ当てはまりますか?当てはまるものを選んでください。
- 人と関わるのが面倒になる
- 些細なことでイライラする
- 仕事や学校に行くのが憂うつ
- 朝起きられない
- 寝ても疲れが取れない
- 集中できず、ミスが増える
- 趣味や好きなことに興味が湧かなくなる
- 身だしなみを整えるのが面倒になる
- 自分に自信が持てない
- 他人が自分のことを軽視していると感じる
これらの項目に4つ以上当てはまるなら、五月病の可能性があります。
4.五月病を予防しよう!
五月病の症状は、心療内科の中では比較的軽い症状と言えます。
そのため自分自身の気持ちを変えるだけでも、いつの間にか改善していくケースが多いです。
大型連休が控えている今、ぜひこの3つを心に留めておいていただきたいです。
- 連休中は羽目を外し過ぎない
- 悩みから距離をおく
- 自分の視点を変えてみる(加点方式でみる・できていることに目を向ける)
4-1.連休中は羽目を外し過ぎない
お休みでハメをハズして調子に乗りすぎず、まったりと「休み明け」を意識していくことも良いかと思います。もちろん意識した瞬間に少し落ち込みますが、その分、休み明けに感じる落差も減り、少しだけ動きやすくなるかと思います。
ある意味、ワクチンを打ったように考えるといいかもしれません。
4-2.悩みから距離をおく
思い詰めてしまうことで症状が悪化します。そのため、まずは自分の中で「疲れている、ストレスを感じているかも」と思ったら、そこから距離をとることが大切です。
趣味や、自分が楽しいと感じられることを見つけて充実した時間を過ごしましょう。
例えば、カラオケに行って大声を出したりアロマを焚いたり、自分が一番しっくりくると思える方法でストレスを解消してみてください。
4-3.自分の視点を変えてみる(加点方式でみる・できていることに目を向ける)
先述の通り、五月病になりやすい人は「~ができていない」とできない部分に注目して自分を責めてしまうことが多いです。「~しかできなかった」ではなく「今日はこれだけできた。よくやった。」と自分を少し認めてあげるだけで、かなり気分が楽になりますよ。
5.まとめ
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
誰もが五月病になる可能性はありますが、放置していると重症化してしまいます。
軽い状態であれば気持ちの捉え方次第で改善させることもできます。
非常に辛いと感じる方はお近くのメンタルクリニックをおすすめいたしますが、
まずは自分のこころとからだの状態に目を向けてみてはいかがでしょうか。
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