一日中エネルギッシュに過ごす、魔法の時報!

さて、皆さんは気分が乗らなかったり、ぐだぐだしてしまったりして、いつまでも気持ちを持ち上げられないということはありませんか?
今回は、このような時におすすめのテクニックをお教えします。

姿勢とメンタルの心理学実験

アメリカ、コロラド大学のトミー・ロバート氏は、大学生に対して、姿勢に関する実験を行いました。
彼は学生を2つのグループに分け、一方には「背筋を伸ばして胸を張り、首をまっすぐ上に持ち上げる」という指示をしました。
そしてもう一方のグループには何も指示をしませんでした。

すると、指示のように「ピンと張った姿勢」を取らせたグループの方が、何も指示しなかったグループに比べて「心理学的に強く自信を持ち」、そして「発言が前向きになった」というのです。

ここで、マイナス思考の方や、精神疾患を持っている方というのは全体的に姿勢が丸まっていることが多く見られます。
姿勢がピンと張っていて「うつです」という方は、やはりあまりいないんです。
他人に与える印象は、姿勢によって変わるとよく言われます。
そして実は、自分の内側である自信やメンタル的な部分も、姿勢と非常に合致しているのです。
そのため、姿勢を良くするということはとても重要です。

良い姿勢を作るキーは「アラーム」!

では実際に良い姿勢について考えてみましょう。

イメージとしては、「頭頂部に糸が張ってあり、それを上から引っ張られている」というのが分かりやすいかと思います。

しかし当然ですが、忘れてしまうのが人間の常。
一度意識しても、数分後には姿勢が崩れてしまう人がほとんどでしょう。
無意識のうちに姿勢をキープするのは難しいことです。

そこでどうするかというと、自分は「アラームを決めておく」のをオススメします。

例えば、アップルウォッチやスマートフォンなどでは、定期的なアラームを設定できます。
そしてこれには、ちょっとした振動で自分だけに時間を伝えてくれる機能もあります。
このアラームを設定し、振動に気づくたびに「そうだ姿勢だ!」と思い出して姿勢を正すことができるようになります。

ここで注意いただきたいのが、アラームの頻度です。
あんまり頻繁にアラームが鳴り過ぎると、不思議なもので人間は慣れてしまいます。

自分も1分に1回アラームが鳴る設定を試してみたことがあります。
すると、いつの間にかアラームの振動があたりまえになり、振動に気づけなくなってしまったのです。
そのため、多くても5~10分に一度、または1時間に1回といった時報程度で試していただくのが良いでしょう。

姿勢を正す機会を増やすことで、是非一日の多くを前向きに、活力的に過ごしていただければと思います。

というわけで、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

音声で聞きたい方はこちらから「一日中エネルギッシュに過ごす、魔法の時報!

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

ゆうメンタルクリニックは、診察を『24時間・365日』受け付けております!
どんなお悩みも、お気軽にご相談ください。


診察を申し込む

こちらのお申し込みはご希望のお時間を確約するものではありません。
混雑具合によってはお時間ずれ込む可能性もありますので、余裕をもってお越し下さい。

オンラインカウンセリング【iカウンセラー】お近くにメンタルクリニックがなくても、自宅から安心してカウンセリング!深夜2時まで受けられる!あなたの「つらい」を経験豊富なカウンセラーがしっかりケア
監修・制作

このページは、ゆうメンタルクリニックの医師・スタッフが監修・制作しております。

特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

ゆうきゆうプロフィール

運営
取材依頼専用フォーム」よりご連絡ください。
連絡先専用フォーム」よりご連絡ください。