「すずめの戸締まり」への精神科医的ツッコミ。

こんにちは。ゆうきゆうです。

最近、「すずめの戸締まり」という映画を観てきました。

「すずめの戸締まり」への精神科医的ツッコミ。

ネタバレは含まないと思うんですが、前情報を一切入れないで生き抜きたい、という方はぜひ映画を観られてから読まれると良いと思います。

さて、すずめの戸締まり。

個人的に、観るまで、ずっと舌切り雀をもとにした話だと思っていました。
舌切り雀によって、化け物でいっぱいの大きなつづらを持たされたおばあさん!
その怒りから、おばあさんはすずめたちに対して復讐を願う!
あわてて戸締まりを行うすずめたち!
果たして勝負の行方は!?

とか、そんな内容だと思っていたら、ぜんぜん違いました。

重ねてネタバレにならないように、簡単にあらすじを話します。

ヒロインの少女「鈴芽(すずめ)」。
彼女は登校中、突然にシャープなイケメンに会いました。
イケメンの名前は草太(そうた)。
あまりにイケメンだったために、すずめは草太のことが気になり追いかけます。
するとそこで、「扉」から現世に出てこようとする魔物が!
そしてその開いた扉を、必死に閉じようとする草太の姿があったのです。
彼女はそれを全力で手伝って、扉を閉じました。

彼は、人間界と、死後の世界である「常世(とこよ)」の間につながってしまった「扉」を、閉じる仕事についていたのです。
役職名は、通称「閉じ師(とじし)」

結構そのままです。他に名称なかったのでしょうか。

いずれにしても、そこから始まる、二人のストーリーです。

正直、ヒロインの名称が「すずめ」である必然性はそんなになく、「たぬき」でも「ヨークシャーテリヤ」でも成立すると思うんですが、そうすると今度は女性の名前っぽくないから却下でしょうか。

さてここから感想になるのですが。

同じ監督の作品である「君の名は。」と「天気の子」は、どちらも冒頭がすごくほのぼのしていました。

「君の名は。」は、男女が入れ替わって、嬉し恥ずかしなシーン。
「天気の子」は、天気を自在に操ることで、ちょっとした商売をするなどのシーン。

しかしどちらも、そこから突然に大スペクタクルが始まります。

ある意味「緩急」がものすごくハッキリしていました。

それに比べますと、今回の「すずめの戸締まり」は、開始早々からフルスロットルで、ラストまでずっとその状況が続いていました。
ほんのり人と触れ合うシーンも出てくるんですが、まぁ、ちょっとした箸休め程度で、そういう意味で、緩急ならぬ「ずっと急」という状態だったと思います。
最初は何度の戸締まりとか、たてつけが悪くなった玄関ドアの戸締まりとか、そういうレベルから始めてほしかった。いや、それはそれで微妙です。


また純粋に思ったのですが、「閉じ師」の仕事の大半は、とにかく扉を全力かつ力技で締めることだったので、あの細い体で、今後大丈夫だろうか、と思いました。

本気で仕事を続ける場合、もっと上腕と前腕を鍛えるべきだと思います。

「すずめの戸締まり」への精神科医的ツッコミ。
(自分の考える最強の閉じ師)

いずれにしても、映画としてはもちろん面白かったのでオススメです。ぜひ。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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