毎月50万円か30万円か。月収とやりがいと心理学。〜心療内科コラム
毎月50万円か30万円か。年収とやりがいと心理学。〜心療内科コラム
こんにちは。ゆうきゆうです。
最近、こんな広告が話題になっているようです。
毎月50万円もらって毎日やりがいのない生活を送るか、
30万円だけど仕事に行くのが楽しみでしかたがないという生活と、
どっちがいいか。
鉄道会社さんの広告で、もとは働く方のための勇気が出る書籍とのコラボレーション広告のようです。
実際に心理学的に分析しますと、実は月収50万円と30万円で、そこまで幸せに差はないと言われています。
普通に考えたら、50万円は30万円の1.7倍くらいの月収ですが、1.7倍幸せだったりするわけではありません。
なぜなら心理学では「価値関数(プロスペクト理論)」というものがあるからです。
一言で言うと「人間の感じ方は、具体的な価値が高くなるにつれて鈍くなる」というものです。
それこそ年収が2倍になったとしても2倍嬉しいわけではなく、せいぜい1.2倍とか1.3倍とか、そのくらいです。
すなわち月収30万円も月収50万円も、そこまで大差なく、アバウトに1.1倍とか、それくらいなのではないでしょうか。
さてここに来て、「やりがいがある」か「ない」か。
この感じ方については大きな差があり、たとえどんなに年収が低くても、
「この仕事はすごく楽しい!」「自分はこの仕事によって生きているという感じがある!」
という仕事であるなら、その人は大きな幸福感を抱きます。
かの哲学者で、「幸福論」を書いたアラン先生も
「仕事というのは、幸福のために何より重要なものである」
と述べています。
実際にメンタルクリニックにいらっしゃる方も、
「年収が高いから悩みがない、うつにならない」
ということはあまりないようで、仕事がうまく行かなかったり、人間関係が厳しかったりすると、年収に関係なく、うつ状態になることが多いようです。
何にせよ結論としては、
「やりがいを感じつつ月収30万円の方がいい」
ということになります。
しかしもちろん、それだけの話で終わるわけではなく…。
この広告にたいして、
「そもそも30万円もらっていない」
「やりがいもないしつらいし30万円じゃない」
というご意見がたくさん上がっているようです。確かに分かる。30万円って結構高給だと思います。
これ、低い方の月収を10万円くらいにしておけば良かったのでしょうか。
しかしそうすると
「やりがいさえあるなら、10万円で満足しておけということか」
みたいな意見もあがりそうです。難しいところです。
おそらく「月収が高くてやりがいがないより、月収が低くてもやりがいがある仕事の方がいい」
みたいに、アバウト感な表現にしておけば、おそらく誰もが「あぁ、低い、高いというと、これくらいかな」と個々人で想像するので、そこまで文句は出なかったような気がします。
というかさらに無難にするなら、
「やりがいは、仕事においてとても重要だ」
とかでしょうか。ここに文句つける人は存在しない。
でもそうすると、今度はコピーとしてのインパクトがまったくもってゼロになりますので、非常に難しいところです。
記憶に残るか、無難さに走るか。コピーって本当に難しいなって思います。
ぜんぜん関係ないのですが、高校生時代に、
「たとえお金を払ってもいいから福山雅治になりたい」
と言っている友達がいました。彼は元気だろうか。今となっては自分も同感です。
………。
毎月50万円もらって毎日やりがいのない生活を送るか、
毎月30万円を逆に払って福山雅治になるのと、
どっちがいいか。
そもそも福山雅治って職業じゃない気がしつつも、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
(完)
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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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