努力しても勉強ができない?その場合は●●を使うべし!

さて、以前こんなご相談をいただきました。

相談者は、中学3年生の息子さんをもつお母さんです。
息子さんは、勉強しても結果がついてきません。
基本真面目に勉強し、塾にも通っているのに、成績は学年でも下の方。
相談者さんの今の悩みとしては、息子さんを他の子と比べて落ち込んでしまい、気持ちのコントロールができないとのことでした。
「息子が受験に失敗したときや、この先どんなときも、どんと構えられる親になりたい」
このようなご相談でした。

確かに「人と比べず生きる」というのは、社会全般においては重要な思考です。
しかし「受験」もしくは「勉強」であるからには、成績を人と比べてしまうのはしかたのないこととも言えます。
そして、成績を競い合う中で上を目指すという本能は、あって当然です。

ですので、
お母さんの「勉強ができるようになってほしい」
お子さんの「勉強ができた方がうれしい」
という思考は、捨てる必要はありません。

ではここからは、どのように成績を上げていくかというお話をします。

♦家庭教師や個別指導を使う

もちろんすべてがそうではありませんが、基本的に塾というのは、やはり成績が上の生徒たちの面倒をよく見る傾向にあります。
その背景には、成績が上の生徒たちのおかげで塾自体の合格率が上がり、CMにもなる、という点が挙げられます。

そして一方で、成績があまりよくない生徒たちにはサポートが行き渡らない、というのも事実です。
よって、もし勉強をサポートするなら、家庭教師もしくは個別指導の先生を選ぶと良いでしょう。

勉強の成績が伸びないということは、勉強方法の効率が悪ったり、もしくは役に立たない分野の勉強ばかりしていたりというように、やり方が上手くいっていない可能性が高いです。
ひとりひとりの勉強のクセを見て、明確なアドバイスをくれるという点でも、家庭教師・個別指導はオススメです。

♦努力や頑張りをほめる

成績・順位というのは確かに重要です。
しかしそれは、根本的なこととして心に思っておけばいいのです。
保護者の方がすべきなのは、成績についてほめたり怒ったりすることではなく、「努力」をほめることです。

「こんな勉強をしたんだ、すごいね」
「今日これだけ頑張ったんだ、よくやったね」

というように、子どもたちの「頑張り」をとにかくほめましょう。
努力していることをほめられると、お子さんもさらに勉強に取り組む気持ちが高まっていくはずです。

♦一人だけの集中する時間を作る

自分自身の例として
「朝早く起きて、一人だけの集中する時間を作る」
いうのは大変有効だと感じています。

日中は色々な邪魔が入ったり、夕方や夜は一日の終わりで疲れていたりと、勉強するのには不向きな環境になりやすいものです。
時間的なアドバイスをするのであれば、「朝早く起きて一人で勉強する」というのがオススメです。

ただそれも保護者の方が強制するのではなく、ちょっとしたアドバイスとして伝える程度にしましょう。

そして、ご相談にもあった「どんなこともどんと構えられる親になりたい」という部分についてですが
子どもの成績が上がればうれしいものですし、下がってしまったら悲しいと思うのは親の常です。
何があってもどんと構えるというのは、実は難しいものなのです。

ですので意識いただきたいのは
「自分が何かしてあげなきゃ、と考え過ぎない」ことです。

たとえば万が一、お子さんの受験が上手くいかず、本人がショックを感じているとします。
このとき、一番ツラいのは本人です。
なんとかして元気づけようなどと考えるのではなく、子どもは子ども、親は親、と切り分けて考えましょう。
その姿勢が、お子さんを良い距離感でサポートすることにつながるはずですよ。

というわけで、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

音声で聞きたい方はこちらから「努力しても勉強ができない?その場合は●●を使うべし!

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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