女医が教える心理学「明日のことを今日悩むな!」

女医が教える心理学「明日のことを今日悩むな!」

青年「うーん、うーん」

女医「あら、また悩んでるの?」

青年「『また』ってなんですかね…」

女医「え、じゃあ悩むの、生まれてはじめて?」

青年「そんなワケないですよ! そんな恵まれた人生送ってるように見えますか!?」

女医「一切見えない」

青年「ですよね!? じゃあいいです! 常に悩んでます! 今日もまた悩んでますよ!」

女医「そんなヤケにならなくてもいいのに…」

青年「先生と話してると、不思議とヤケになってくるんですよね…」

女医「何にせよ、誰にとっても悩みはあるもの。そんなときに重要なことは『今日悩んで意味があるものはどれか』って考えること」

青年「今日悩んで意味があるもの…?」

女医「そう。人間の悩みはたくさんあるんだけど、よくよく話を聞いてみると『今悩まなくてもいい』ものや『悩んでもどうしようもないもの』って、すごくたくさん含まれてる」

青年「た、たとえば…?」

女医「たとえば『私、将来ちゃんと結婚できるのかな』とか『このままでいいのかな』とか。別に今日この瞬間に悩まなくてもいいよね」

青年「そ、そうですね…」

女医「もちろん悩んで、その結果、行動に結びつくのならいい。婚活に今日動くとか、別の仕事を見つける、とかね。でも結局、たいてい『悩むだけで終わる』」

青年「ううっ…」

女医「それにね、もし今日のあなたが、たとえば明日や未来のことを心配していたとする。すると明日のあなたも、同様に、明後日などの未来について心配していることになる」

青年「そ、それは…」

女医「それって結局、どの日も、その日について悩んでないよね? 世界一ムダなことを繰り返して生きていくことにならない?」

青年「そ、そう言われてみれば…」

女医「そもそも人間、本来は今日のことで手一杯なはず。そんなときに、明日について悩む必要なんてあるのかしら?」

青年「ま、まぁそうですね…」

女医「よって悩みがあったら、『これは今日考えることか? 今日何かできることか?』と考えるクセをつけること。そして明日以降の悩みだったら『まぁいいや、明日や当日考えよう!』と棚上げにしてみること。そして今日やることに意識を持ってくることよ」

青年「分かります…! でもどうしても悩んじゃうこと、ないですか?」

女医「そんなときは、重ねて『だったらその悩みのために、今日できることはないか?』と思考すること。どんな人も、結局動けるのは今日しかない。その貴重な今日、悩むだけで一日を不満げに終えるか、何かをして一日を満足して終えるか。その違いしかないの。そして後者は必ず、前者より成功していくはずよ」

青年「そう…ですね…! わかりました…! 僕も今日やるべきことをやろう…!」

女医「ちなみに何をやるべきなの?」

青年「オタマジャクシをずっと観察して、ちょうど足が生える瞬間をこの目で見ることです」

女医「明日にしたら?」

今回のまとめ 「明日のことを今、悩むのはやめよう。明日のことは明日に投げて、今日は今日しかできないことをしよう!」

女医が教える心理学「明日のことを今日悩むな!」

キャラクタ紹介「河合寺 宵(かわいじ よい)」
魅力とお色気あふれる女医。通称「女医ちゃん」。
年間1億冊の本を読み、心理学は当然として、歌舞伎のことから歌舞伎町のことまで、あらゆる知識に精通する。
ゆうメンタルクリニック名誉医局長。
ファッショナブルで、その瞬間の気分で、服装と髪型と雰囲気がマイナーチェンジしていることがあるが、ちゃんと同一人物なのでご安心ください。

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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このページは、ゆうメンタルクリニックの医師・スタッフが監修・制作しております。

特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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