うつを寄せ付けない!1日1分でできるカンタンな習慣!

女医 女医ちゃん コラム スポーツ 前向き ゆうきゆう

さて皆さんは日々の中で、やる気が湧かなかったり、気持ちが落ち込んでしまうことはありますか?
今回は、日常的に落ち込むのを防ぎ、気持ちを持ち上げる習慣についてお教えします。

「患者の日記」の心理学調査

アメリカの心理学者サン・エリクソンは、次のような調査を行いました。

心療内科・精神科にかかっている患者47名を対象に、10日間日記をつけさせました。
そして日記を確認し、毎日のメンタルの状態や、患者たちがどんなことを考えていたのかというのを調べました。

すると患者たちは、落ち込んでいる日もあれば、落ち込んでいない日もあることがわかりました。

さらにエリクソンらは、患者たちが落ち込んでいない日は、どういう傾向があったのかを調べました。
すると、患者たちは頑張っている他人を見たり、努力している人に接したりしたときほど、落ち込みが少なかったのです。
逆に、頑張っている人たちに接していないときほど、気持ちが落ち込んでいたことがわかりました。

この調査からも分かるように、人間は「接するもの」に大きく影響を受けることが多いのです。

前向きな人と接することによって
「自分も前向きに頑張ってみよう」
「もう少し自分も努力してみよう」

と思えるようになってきます。
いわゆる「朱に交われば赤くなる」ですね。
人間は本当に近くにいる人に、思っている以上に影響されます。

「頑張っている」人で気持ちは持ち上がる!

ですので、自分の気持ちを持ち上げたいと思ったら、まずは「頑張っている人」や「前向きな人」を見つけましょう。
そして、その人に接する時間を積極的に作ってみてください。

例えば
「スポーツ選手でこの人が好き!」とか「この人、自分の活動を頑張っているな」等という相手を思い浮かべてみてください。

そして、本当に1分程度で良いです。
その人の映像、もしくはその人が書いた本などを毎日チラッと見てみましょう。
それだけでも十分に効果はあります。

実在する人物ではなく、フィクションでもかまいません。
例えばマンガの主人公は「努力家タイプ」で、頑張って成長するストーリーも多いはずです。

自分が好きなマンガを毎日読んでみる等、1日1回ページを開くレベルでも良いです。
とにかく「見る・接する」ということを毎日心がけてみましょう。

もちろん、実際身近にいる「前向きな人」「努力している人」に接するとさらに効果は高まります。
しかし、フィクションや著名人、離れた場所の人でも良いのです。
彼らを欠かさず見る毎日を過ごすだけでも、気持ちは前向きになっていける、と自分は考えます。

ぜひ、自分自身が「いいな」「前向きだな」と思う人を選んで始めてみましょう。

少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

音声で聞きたい方はこちらから「うつを寄せ付けない!1日1分でできるカンタンな習慣!

女医 女医ちゃん コラム スポーツ 前向き ゆうきゆう

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

ゆうメンタルクリニックは、診察を『24時間・365日』受け付けております!
どんなお悩みも、お気軽にご相談ください。


診察を申し込む

こちらのお申し込みはご希望のお時間を確約するものではありません。
混雑具合によってはお時間ずれ込む可能性もありますので、余裕をもってお越し下さい。

オンラインカウンセリング【iカウンセラー】お近くにメンタルクリニックがなくても、自宅から安心してカウンセリング!深夜2時まで受けられる!あなたの「つらい」を経験豊富なカウンセラーがしっかりケア
監修・制作

このページは、ゆうメンタルクリニックの医師・スタッフが監修・制作しております。

特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

ゆうきゆうプロフィール

運営
取材依頼専用フォーム」よりご連絡ください。
連絡先専用フォーム」よりご連絡ください。