うつなのに、未治療で自殺する人が増えている!防ぐ方法は!?
さて、2021年の厚生労働省の発表の中で、精神科医として衝撃的なニュースがありました。
過労自殺者の驚きの調査結果
厚生労働省は、2012年から2017年度の間に労災認定された、過労自殺者497人のケースを調査しました。
するとそのうち半数にも及ぶ自殺者が、うつ病などの精神疾患発症から6日以内に死亡していたのです。
また497人のうち、どれだけの人が心療内科などの専門医療機関にかかっていたかも調査しました。
すると、全体の6割である318人が、精神疾患に関する医療機関を受診していませんでした。
さらに極度の長時間労働だった自殺者88人のうち、4分の3である67人が受診していなかったのです。
「クリニックを受診していなかったのに、なぜその人たちはうつだと言えたのか?」
と疑問に思われる方もいるかもしれません。
これは、生前の症状を客観的に診断し、いつ頃からうつ病が発症したか判断されたものと考えられます。
いずれにしても、うつ病を発症したにもかかわらず受診しなかった人が大半で、うつ病を発症して6日以内に死亡していた方が多いというのは、自分としても衝撃でした。
過労と残業時間の調査
実際に「過労」はどのぐらいあるのかについては、次のような調査があります。
この調査では、日本の教職員7014人からアンケートを取り、一週間の平均的な勤務状況を調べました。
すると1ヶ月平均で見て、中学校で120時間、小学校で90時間、高校で83時間もの持ち帰り残業をしていたのです。
1ヶ月を平均30日と考えると、中学校で1日4時間、小学校3時間、高校も3時間ぐらいの持ち帰り残業を当然のようにしていたということです。
この調査は教職員の方を対象としていますが、一般企業で同じことが起こっていても不思議ではありません。
うつ病と自殺は他人事ではない!
今回ご紹介した調査をまとめると、過労の人は全国に大変多く、また過労自殺者も多いことがわかります。
さらに、過労自殺者の大半はうつ病であるにも関わらず、治療を受けていなかった、という結果となりました。
よってご本人はもちろん、ご家族や他の大切な人たちを含め、誰でも「いつの間にかうつになる」可能性があるのです。
「自分はたくさん仕事をしてるけど、大丈夫!」
「自分は病院に行くほどでないから大丈夫」
と思っている人こそ、実は一番危険です。
たとえば毎日、当然のように2、3時間残業をしている方は、何か自分に変化が起こっていないか振り返ってみましょう。
一例として、以下のような点について考えてみてください。
・食欲が落ちてないか
・睡眠がとれているか
・仕事に行きたい気持ちが変わらないか
・趣味する時間があり、楽しめているか
これらがしっかり保たれていれば、一段は安心と言えます。
しかし、なかなかうまくいっていない場合は、うつの可能性を考える必要があります。
心療内科、精神科の受診をオススメします。
また、身近に思い当たる人がいれば
「一緒にメンタルクリニックに行ってみよう?」
など受診を提案しましょう。
もしくはまず純粋に「相手の話を聞いてあげる」のでもいいでしょう。
誰かと話す、とりあえず休む、治療を受けるなど、自殺まで追い込まれる前に、できることはたくさんあります。
何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
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