運命の人を求めてもムダという話。~女医が教える心療内科。

よく「運命の人がいない!」「もっといい人がいるはず!」と思う人がいます。
しかしそういう話を聞くたびに思うのです。
あなたにとって理想で、運命の相手がいたとします。
おそらくそれは、ものすごい確率なのでしょう。
「運命の人は3人に1人」くらいだったら、もう何ていうか、ぜんぜんレアな感じしませんものね。
誰でもいい、みたいな形になってしまいます。さすがにそれはない、と。
となると、1万人に1人、いえ10万人や100万人に1人、いえそれ以上に少ない確率の人かもしれません。
だからこそ、探しているわけですよね。
しかしその運命の相手にとって、あなたは同じく、運命で理想的な相手なのでしょうか。
たとえばそれが1万人に1人ならば、相手にとっても同じく1万人に1人です。
これを掛け合うと、1万☓1万=1億人に1人、ということになります。
日本人だけで考えたら1億3000万人くらいですから、すなわち日本中にたった一人ということになります。
いえ、というか日本人の「異性」だけで考えたら、母数はその半分こと6000万人くらい。
くわえて「適齢期」と考えたら、その1/5くらいで1000万人くらいになってしまいます。
すると、1億人に1人の人は、その中に存在しなくなってしまいます。
恐ろしいですね。

もっと確率を下げて、運命の人が「1000人に1人」くらいだとしましょう。
すると同じく、相手からもあなたが1000人に1人の人と考えると、
1000☓1000=100万人に1人ということになります。
となると、日本中の適齢期の異性1000万人とすると、10人はいるかもしれませんね。
いや、でも…。
日本中に10人だけ存在する人と、あなたが知り合える確率ってどれだけ高いのでしょうか。
たとえば「左衛門三郎」さんという超珍しい名字の方は、日本中に10人しかいないそうです。
あなたは会ったことがありますでしょうか。ないはず。
たまたま会ったことがある、という人がいたら聞きたい。じゃあ運命の人と会ってますかと。
何にせよ、日本中に10人しかいない人を見つけるのは大変なことで、とりあえず「運命の人を探そうとする」ということは無意味なことと考えた方がいいかもしれません。
それよりも、とにかく「今までの人生の中で一番(または比較的)いいなと思った人と、努力によって関係を高めるようにして、その人との関係をできるかぎりベストな状態にする」ことの方が、ずっとずっといいのではないでしょうか。
自分はそう思います。
今回のまとめ
◯ 運命の人にとって、あなたが運命の人である確率はすごく少ない!
◯ それよりは、あなたの目の前にいる人との関係を良くするほうが現実的!
今回の話が、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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