「生活音が気になって仕方がない」それ、メンタルの可能性も

「生活音が気になって仕方がない」それ、メンタルの可能性も

メンタルクリニックを受診される方の中には、

「生活音が気になって仕方がない」
「仕事中、他の人がキーボードをたたく音にイライラしてしまう」
「ほかの席で話している会話が大きく聞こえてしまい、自分の会話に集中できない」

など音の聞こえ方についてのお悩みを持たれる方も少なくありません。

これは「聴覚過敏」と呼ばれるもので、多くの人が気にならない一般的な音量の生活音などに対して
不快に思ったり苦痛を感じてしまったり、時には特定の音に対して強い反応を示してしまう といったお悩みを伺うこともあります。

この聴覚過敏は耳の病気だけではなく、ストレスや疲労も関係したメンタルに関する病気の可能性もあります。


■聴覚過敏の仕組み

「生活音が気になって仕方がない」それ、メンタルの可能性も

人間の脳には、さまざまな音の中から重要な情報だけを抽出する機能が備わっています。

しかし体調の変化や心身の不調などでバランスを崩すと、
すべての音声が必要な情報として認識され、脳が情報を取捨選択しにくくなってしまうなどの悪影響を及ぼすことがあります。

これが聴覚過敏の人が感じる「不快感や苦痛」の正体と考えられています。

この症状は疲労が蓄積している時や心のストレスを抱えている時だけでなく
うつ病などの症状があると発症しやすくなります。

これは精神的なストレスが脳の機能に影響を与えるからと考えられています。
特に不安や気分の落ち込みに関わるセロトニンの働きが低下すると、音声の刺激に対して脳が過敏に反応してしまいます。


■聴覚過敏だと思ったら

もし仕事中や授業中につらいと感じたときは、
腹式呼吸を意識したゆっくりとした深い呼吸を行い、交感神経の働きが静めることを意識すると症状を軽減できることがあります。
またノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやヘッドホンを着用して物理的に音を遮断することも効果があります。

ですが聴覚過敏のつらさは外見からは分かりにくく、ご本人だけでなく家族や職場といった周囲の方も対応に迷うことがあるかもしれません。

その際はメンタルクリニックに相談すことをおすすめします。

この記事の著者

森 しほ

ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。
産業医として一般企業のケアも行っている。

◆専門分野: 精神医療 / 皮膚科
◆資格:日本抗加齢医学会専門医 / 産業医 / 公認心理師
◆所属学会:日本皮膚科学会 / 日本抗加齢医学会
◆著書:『発達障害ママの子育てハック(監修)』飛鳥新社

森しほへの取材依頼はこちら

必須 お名前
必須 メールアドレス
必須 電話番号
必須 お問い合わせ内容

ご取材内容についてご記載ください。

 

  取材実績(一部抜粋)

【雑誌】マガジンハウス「Tarzan」
【雑誌】株式会社プレジデント社「PRESIDENT WOMAN」
【TV】フジテレビ『バイキング』
【TV】TBS『ビビット』
【YouTube】『ぶーちゃんねる-歌舞伎町リアル-』( 【病院】歩き辛いくらいアトピーがひどいので皮膚科に行ってきました。 )    

他多数

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

ゆうメンタルクリニックは、診察を『24時間・365日』受け付けております!
どんなお悩みも、お気軽にご相談ください。


診察を申し込む

ゆうメンタルクリニックは
全ての院が駅ほぼ0分でフリーアクセス!
お近くの院をお選びください!

東京23区


関東近郊


関西・東海


オンラインカウンセリング【iカウンセラー】お近くにメンタルクリニックがなくても、自宅から安心してカウンセリング!深夜2時まで受けられる!あなたの「つらい」を経験豊富なカウンセラーがしっかりケア