コロナ禍で小児ワクチン接種率が世界レベルで低下 日本でも急減中

コロナ禍で小児ワクチン接種率が世界レベルで低下 日本でも急減中

コロナウィルスへの感染を心配して、医療機関に行く機会を減らしている方も多いのではないでしょうか。

特に小さなお子さんを持つ保護者の場合、病気ならば行かざるをえませんが、ワクチン接種だと「いつでもできるから」と先伸ばしにしてしまうかもしれません。

ワクチン接種の遅れや未接種は、はしかやジフテリアなどの流行をもたらす可能性があり、それらの感染症はコロナウィルス以上に危険なのです。

国内で小児のワクチン接種率が低下

2019年11月以降に生まれた乳児と、2019年12月以降に1歳になった小児のワクチン接種率が低下していることが5月19日に発表されました。

「ワクチンデビューの指標として小児用肺炎球菌ワクチンの1回目接種率と、1歳からのワクチン接種の指標としてMR(麻しん風しん)ワクチン1期の接種率を解析した。その結果、生後3カ月齢で接種率は、2019年10月以前に生まれた乳児では約90%だったものが、2019年11月生まれの生後3カ月齢では82%、2020年1月生まれでは74%に低下していた。」※1

世界的にもワクチン接種率が激減

国連は2019年7月、

「コロナウィルス流行の影響によりワクチンを接種する子供が世界的に激減している」と発表しました。

そして「ワクチンを接種しなかったために病気になったり死亡したりする子供の数は、コロナウィルスに感染する子供の数より上回る恐れがある」と危惧しています。

コロナ禍による「医療従事者用の個人防護用具の不足、移動の制限、医療従事者不足、そして外出への懸念」などがワクチン接種普及を阻害し、縮小や中止につながっているのです。

ユニセフとWHOは「5歳までに世界的に推奨されているワクチンを全て受けている子どもは、20%以下となるだろう」と指摘しています。※2

ワクチン接種は人類を救う

小児ワクチン接種のデメリットを恐れて接種を控える保護者もいますが、ワクチンは人類が、病原菌との長い闘いの末に勝ち取った成果です。WHOの推計では、ワクチンが毎年200万~300万人もの命を救っています。

人類の英知によって制圧しつつあった感染病に再び力を与えてしまうことのないよう、ワクチン接種の徹底を心がけたいものです。

参照メディア

※1

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202005/565615.html#:~:text=%E5%A4%9A%E3%81%8F%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%85%90%E7%A7%91%E5%8C%BB%E3%81%AF,%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%80%81

※2

https://www.bbc.com/news/world-53420409

監修 ゆうメンタル・スキンクリニックグループ 医師監修

制作 ゆうメンタルクリニック・ニュースメディア事業部

官越いやし|ゆうメンタルクリニック心療内科・精神科

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特別監修・ゆうきゆう
精神科医、心理学者。
東京大学医学部医学科を卒業後、うつ病・統合失調症・てんかん・パニック障害・社交不安障害・不眠症など多くの疾患の治療を行い、2008年よりゆうメンタルクリニックを開院。
『マンガで分かる心療内科』の他、100冊以上の著作があります。

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