認知症になると「まるごと」記憶が抜け落ちる!


認知症になると、人生のある時期の記憶が「まるごと」抜け落ちることがあります。
一番よく抜け落ちるのは「中年時代」の記憶です。
老人になる直前までの記憶がまるごと抜け落ちてしまい、それこそ「若い時の記憶」⇒「いきなり今の状況」と感じてしまうこともあります。
すると「自分は学生なのに、何で今こんな老人ホームにいるんだ!?」とか、
「私は若かったのに、なんでこんな年老いた人たちと暮らしてるの!?」なんて思ってしまうこともあります。
その結果、自分の本当の家を探そうと、一人で外に出たりしてしまいます。
老人が勝手に外に出て迷子になったりする事件もよくありますが、それはこういうことが理由なのですね。
ちなみに不思議なことに、「若いときの記憶」や「楽しかったときの記憶」というのは、そこまで抜け落ちることがないようです。
特に女性なら、子育ての記憶は長期に渡って残ります。美しい話ですね。
そういえば浦島太郎は、竜宮城で楽しく過ごしたあとに、現世に返ってきたら、「おじいさん」になってしまいました。
もしかしてですが、その途中の人生の、ある意味退屈な記憶を、認知症によってそのまますっ飛ばしているだけだったのかもしれません。
(完)
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